目的の表面粗度が標準作業で得られるフィルム超仕上げ装置。
砥粒を塗布したロールフィルムを巻き取りながら研磨する方式。常に安定した表面仕上研磨が、被研磨物の寸法精度に影響を与えずに行えます。砥粒の磨耗や研磨圧変化がなく、作業も簡単ですから熟練作業に頼らず均一な表面仕上げが可能です。
Ry0.02μまで、必要な表面粗度に応じたフィルムを選択するだけで、要求粗度に対応できます。ボディは軽量・コンパクト、着脱も簡単ですから、今、お手持ちの機器への搭載も容易です。ロールフィルムは、強度に優れ、自動送りが可能。自動化ラインへの組み込みにも対応します。
低研磨圧で発熱が少ないため、被研磨物表面に変質層が生じにくいのもメリットです。また、フィルム送りや揺動速度、張力は無段階調整が可能ですから、ムラ、キズをつけない、被研磨物に適した研磨条件が選べます。
フィルムが研磨粉を持ち去るため、粉塵の飛散を防止。水溶性冷却剤ですから汚れや引火の心配もありません。
砥石による研磨と比べた場合、表面粗度の均一化の差は歴然です。また、フィルムの揺動(オシレーション)機構によりクロスハッチ状に研磨、方向性のない均一な表面仕上げが得られます。
・自動車部品(ATトランスミッション・ショックアブソバー・燃料系統・パワーステアリング・ユニバー
 サルジョイント・エンジン・カーコンプレッサー等)
・クランクシャフトの研磨(ジャーナル部)
・カムシャフトの研磨(ジャーナル部)
・水圧・空圧バルブのシート面研磨
複写機・ファクシミリ・プリンタ等のゴム・樹脂・塗装ローラーの仕上研磨
・金属圧延用ローラー・紙・フィルム製造用、印刷用ローラーの精密研磨
・マイクロモーターシャフト軸受部・整流子部の研磨
・OA機器部品の電極研磨
・その他あらゆる部品・材料の精密研磨